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2018年1月27日土曜日

中国のシェア自転車事情とその底流

中国は中華四千年などとのんびりしたモノではなくなり21世紀、特に私が個人的に見聞きできた2010年以降は変化の速度に加速がついています。
マーケットは3か月で変わると言われ、半年も長期渡航すると中国人ですら困惑することがあります。
これは日本のようにルール整備をしないで、いきなりマーケットに投入して後でルールを作るからで、一気に市場を押える構成力・経済力・生産力を持つ現代中国ならではと言えます。
最近では先述の電子マネーやシェア自転車が好例で特にシェア自転車は街の景色が変わるので旅行者でも気が付きました。
2016年4月からシェア自転車サービスを立ち上げたMobike(摩拝単車)の順調な滑り出しにofo(北京拝克洛克科技)が追随し、2016年後半にはシェア自転車ブームが到来し数十社が乱立します。



これを受けたガイドラインが2017年9月に発行したため、2017年末にはそのほとんどが撤退し、Mobikeとofoが95%を占めるサービスに収斂しました。
この間で元々自転車に寛容で歩道に駐輪スペースが多かった中国都市部ではシェアサイクルが歩道を埋めるほどの状態になり市街景観を変えたのでした。
その台数は2016年に10万台だったがまもなく乱入で200万台に膨れ上がり2017年には2000万台も供給され200万台が廃棄されたといわれています。

この盛況を見て日本にもシェア自転車導入が2018年に本格化しそうですが、中国で成功した背景が分かっていないと日本は中国製自転車捨て場になります。
中国では通勤費の支給がなく、バス運賃の2元に対してシェア自転車が30分1元だったというのが根底にあるからです。

電子マネーも実はサービス開始はAlipay(支付宝)アリペイが2004年12月に電子マネーサービスを開始していますが、普及とはいい難い状況でした。
しかし2013年に年利 6%前後の利回りの投資商品「余額宝」を販売開始し1年で1億件の電子マネー口座開設成し遂げたところから快進撃が始まります。
2017年には1兆元もの資金調達に成功し、余額宝の枠を大幅に縮小しましたが中国人はもはや電子マネーなしの暮らしには戻れません。

同じ手法が日本で有効とは限りませんがサービスの外形だけを持ち込んでも成功するはずはないです。

2017年12月30日土曜日

中国の電子マネー事情

中国に出張するようになって6年になりますがあまりの変化の激しさに目が回ります。
2017年にともかく目立つのがレジの二次元バーコードです。
これを客が自分のスマホで読んで金額を入力し店に確認してもらい発信するとお互いの銀行口座で指定金額のやり取りが行われます。
これが中国の電子マネーです。
凄いのは流行りのショッピングセンターはもちろん露店や生鮮市場にも浸透していることです。
 
20代だと財布を持たない人までおり、ほとんど電子マネーで決済するようです。
中国の電子マネー利用経験率は98%以上といわれ、周囲で見聞した範囲では実際の決済でも半数以上は電子マネーのようです。
支払う方は小銭から解放され、売る方は偽札防止やレジ締め省略ができ手数料もクレジットより格安です。
決済用の口座に決めた金額だけ置いておけば使い過ぎや詐欺も防げます。

日本人は中国の銀行口座を持っていないので基本的に中国の電子マネーを持てません。
メジャーなのは先発のAlipay(支付宝)と後発のWeChat Pay(微信支付)で支付宝は2018年春から日本でサービスが始まるといわれています。
中国で何かしようとすると何かと電子マネーが必要になるのでサービスの動向が気になります。