2019年9月29日日曜日

秋の彼岸の帰り水

 秋分の日に秋吉台では秋の七草を見ることができません。
 明白な理由は「フジバカマ」が台上に生えていないからです。
 このため秋吉台ではサワヒヨドリに代えているのですがそれだけではありません。
サワヒヨドリ

ハギは数種あるので花の季節は10月ころまで続きます。

 オミナエシは彼岸時期は絶好調です。

オバナは9月に入らないと出てきません。

キキョウは花期が長いですが彼岸時期は終盤です。
手堅く観察できるのは帰り水付近です。

ナデシコは初夏からずっと咲いています。


クズ・・・彼岸時期にはもう豆になっています。
こんな事情で七草がそろわないのです。
 見渡す限りのクズの葉なのに花はもはやありません。
 そもそもクズの花期は短いです。

 この帰り水は西側の台上からいったん地下に入った水がウバーレの底に湧くのですが谷の反対側に消えてしまいます。
  音を立てて崖から湧き落ちてきます。
 反対から静かに地中に消えます。
水の行き先は芝尾地区といわれます。

 秋吉台の周辺は別ですが帰り水には台上では稀な彼岸花が咲いています。
 これは帰り水が水源として珍重されていた証拠と言えます。